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おはよう♪の元気確認

私は朝が早い。

朝のひとりの時間が大好きだ。

職場についたら窓のブラインドを上げて光を入れる。

ポットのお湯を沸かし、コーヒーを淹れる。

そして仕事をスタートさせる。


おはよう♪の元気確認

しばらくすると、

他の人たちがポツポツと出勤してくる。

朝の職場には、独特の空気がある。

まだ完全に目が覚めきらない人。

無言でコーヒーをすすりながらメールをチェックしている人。

その空間に、カチカチとキーボードの音だけが小さく響いている。



そんな朝、私は「元気確認」から一日を始める。


「おはよう」「元気?」と職場の人たちに声をかける。

返事はたいてい「元気ですよ~」とか「まあまあですかね~」とか、そんな感じ。


それを聞いて「よし、元気確認でした~」と言いながら、

満足そうに立ち去るのが、私のルーティンになっている。


これは、私なりの“始業スイッチ”みたいなもので、

ちょっとした挨拶でも、相手の今の温度を感じられる気がするのだ。



職場って、不思議な場所。

空気が重くなることもあるし、ぎこちない距離感に疲れる日もある。

今は、出社する人もいれば、リモートワークの人もいる、

その日のメンバーによっても雰囲気が違ったりする。


でもね、思うんだ。

「気づける人」がひとりいるだけで、場の雰囲気は格段に良くなる。


気を遣うんじゃなくて、

“気をかける”。

空気を読むんじゃなくて、

“気持ちを届ける”。


それができる人がいるだけで、

ちょっと空気があたたかくなる。



挨拶は、ただの習慣ではない。

ときには心の体温を測るツールにもなるし、

さりげなく誰かを癒す手渡しのギフトにもなる。


それがどんなに些細なものでも、

たとえば「おはよう」の声ひとつでも、

人の心を明るくすることがある。



気づける人がひとりいるだけで、

職場の空気はふっとやわらぎ、ぱっと明るくなる。

あなたがその人であってもいいし、そうでなくてもいい。

でも、もしどこかで空気が重く感じたら、

思い出してみて。


あなたが、職場の“花”で在ればいい。


咲き誇らなくてもいい。

ふわっと香るように、照らすように、

そっとその場にいてくれるだけで、

あなたの“おはよう”は、きっと誰かの心に届いている。



花で在る


明日も私は「元気確認」から始めようと思う。

そして今日もまた、

“おはよう”や“おつかれさま”の小さな言の葉を届けていく。


© 2025 Aria Bloom. やさしく、咲いていく日々を。

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