おはよう♪の元気確認
- Aria Bloom
- 8月24日
- 読了時間: 2分
私は朝が早い。
朝のひとりの時間が大好きだ。
職場についたら窓のブラインドを上げて光を入れる。
ポットのお湯を沸かし、コーヒーを淹れる。
そして仕事をスタートさせる。

しばらくすると、
他の人たちがポツポツと出勤してくる。
朝の職場には、独特の空気がある。
まだ完全に目が覚めきらない人。
無言でコーヒーをすすりながらメールをチェックしている人。
その空間に、カチカチとキーボードの音だけが小さく響いている。
そんな朝、私は「元気確認」から一日を始める。
「おはよう」「元気?」と職場の人たちに声をかける。
返事はたいてい「元気ですよ~」とか「まあまあですかね~」とか、そんな感じ。
それを聞いて「よし、元気確認でした~」と言いながら、
満足そうに立ち去るのが、私のルーティンになっている。
これは、私なりの“始業スイッチ”みたいなもので、
ちょっとした挨拶でも、相手の今の温度を感じられる気がするのだ。
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職場って、不思議な場所。
空気が重くなることもあるし、ぎこちない距離感に疲れる日もある。
今は、出社する人もいれば、リモートワークの人もいる、
その日のメンバーによっても雰囲気が違ったりする。
でもね、思うんだ。
「気づける人」がひとりいるだけで、場の雰囲気は格段に良くなる。
気を遣うんじゃなくて、
“気をかける”。
空気を読むんじゃなくて、
“気持ちを届ける”。
それができる人がいるだけで、
ちょっと空気があたたかくなる。
挨拶は、ただの習慣ではない。
ときには心の体温を測るツールにもなるし、
さりげなく誰かを癒す手渡しのギフトにもなる。
それがどんなに些細なものでも、
たとえば「おはよう」の声ひとつでも、
人の心を明るくすることがある。
気づける人がひとりいるだけで、
職場の空気はふっとやわらぎ、ぱっと明るくなる。
あなたがその人であってもいいし、そうでなくてもいい。
でも、もしどこかで空気が重く感じたら、
思い出してみて。
あなたが、職場の“花”で在ればいい。
咲き誇らなくてもいい。
ふわっと香るように、照らすように、
そっとその場にいてくれるだけで、
あなたの“おはよう”は、きっと誰かの心に届いている。

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明日も私は「元気確認」から始めようと思う。
そして今日もまた、
“おはよう”や“おつかれさま”の小さな言の葉を届けていく。
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